月はどっちにでている

生涯料理人のオヤジが亡き嫁さんの想いを綴ります。

今夜の月はどっちにでている?

産まれてきたことは幸せ

あの日、あの時間に、親父とお袋はセックスをした。


今日は嫌なの?


明日ね・・


俺は産まれて無かったかも。


ああ、俺には弟がね、死産だったらしい。


そう、簡単じゃないな。


生を受けたことは。


まあ、産まれてきたからこそ、言える訳だけど。


そりゃさ、辛いことも、楽しいこともさ、



ましてや、嫁さんを失ったこと、



だからなんだ!


人生街道まっしぐら!


やねん。


産まれてきてことは寿命を授かった。


だから、早く迎えに来て~


無理だから。


亡き人を困らせてるし。


・・・


ただね、生きることに疲れたあ~


アルアル。


ていうか、いつも疲れてるわ。


じゃあ、産まれてきたこと、ヤダ~


こりゃね、ワガママやねん。


ああ、自死遺族の方にも失礼なこと。


俺の形よりも何百倍も苦しくて辛いはずだ。


そして、踏ん張って生きている方達もいらっしゃる。


頭が下がる思いです。


だからね、俺は死にたい!


なんて考えたことは一度も無いです。


だって、死ねないから。


意味なし!


そんなこと口にすれば、生かされてるだけで、死は遠のくのみ。


ちなみに、長生きした~い


これも無いですな。


だって、いつ死ぬか分かんないもん。


簡単なことだ。


結局はなんにも分かんないのさ。


だから、口にするだけ無駄なんだ。


あっ、そうか、


あの日、あの時間に中出ししなければフィリピンに子供はいなかった・・


暴露!

茶道には炭点前という風流なショーがある。


まあ、ショーと形容するのは語弊があるか。


しかし、現在の茶道はショー的要素が強い。


作務衣でいいだろう。


炭、たかが炭だ。


茶道ではクヌギという木が使われる。


ならの木は柔らかく燃え尽きが早い。


備長炭では火力が強すぎてチリチリとはしない。


湯が沸く頃、シュ~シュ~と音を奏でる。


松風のように。


そこで、濡れ灰を足し炭を置く。


香も。


胴炭、輪炭、ぎっちょ、枝炭を足すわけだ。


赤くチリチリとした炭の景色は見事で名水も喜ぶようだ。


さて、我々も炭になりませんか?


燃え尽きるまで美しく。


心が折れかけたら、足せばいい。


赤くすればいい。


香が焚けて色気も忘れないように。


胴炭のよう逞しさは無用だ。


輪炭、枝炭で結構。


消えてはいけない、小間の茶室は炭だけで暖かいから。


皆さん、燃え尽きるまで赤くチリチリと歩こうではありませんか。

パニック障害から嫁さんの死へ

10年ほど前になる、パチンコで大当たり中にパニック障害の発作がでた。


いきなり、心臓がバクバクして冷や汗がジワッと浸みてきた。


心筋梗塞だ!


しかし、大当たり中なので席から逃れないのだ。


不安感が更に増す。


めまい、手足の冷感も押しよせてきた!


ああ、俺は死ぬな。


確変中のパチンコを放りだし病院へ向かう。


えっ、さっきの症状は消え伏せた。


まあ、診察してもらおう。


医師は、心電図も異常なし、血圧も大丈夫。


(パチンコで大当たりしてドキドキしたんだね)


と言われた。


WWW


そのドキドキとは違うわ!


次の日だ、渋滞の橋の上でまたもやデタ!


こんなとこで、意識を失ったら大変だ、


それが、不安を強くする。


過呼吸になったので、ビニール袋でスーハーしたら落ち着いた。


対向車の人は思っただろう。


アンパンやってると。


もう、駄目だ、なんの病気なんだ。


かかりつけ医の診断はパニック障害。


厄介な病気で理髪店でも発作がでる。


パチンコしながら大当たりが怖かった。


これはアホだ。


しかし、薬のお陰と自律訓練、認知行動で克服。


だが、嫁さんが癌だと診断された日、この不安感はハンパじゃない。


総合病院で診断結果を待っている時間はパニック障害なんてカスのようなもの。


下痢はする、震え、サインも出来ないんだ。


手術は出来ません。


へたり込んだわ、俺。


嫁さんはシャキッとしていたが。


その後は抗がん剤と腫瘍マーカー検査の連続だ。


朝から気が気じゃない。


食欲は失せ痩せていく俺。


自分のパニック障害は克服できたが、大切な人への不安は無理だな。


そりゃ、癌だから。


もしかして、嫁さんは死んじゃうの?


ああ、その時点ではナンとかナルと思ったよ。


死ぬわけないじゃん、って。


でも、死んじゃった。


嫁さんは死んじゃった。


そして、また襲ってきた!


すべての嫌なものが寄せ集まってドカンときたあ!


こりや、克服なんてデキルカイ?!!!


それほど、デカイやつ。


・・・


そのデカイやつは今でも俺の身体に入り込んでいて、モグラ叩きをしているようだ。


穴が幾つも合って、予想外のとこから顔をだすのだ。


ベコッ、ベコッ、ホイ、ホイと。


三年を経てランクアップしたか。


う~ん、こればっかはワカラン。


まだ、ゲームオーバーではない。


おそらく、俺が死ぬとき、endだ。


その日まで、モグラの頭をかち割ってやるからな。